漢方相談の実際

 大学を卒業後半年間の薬局勤務の後、生まれ故郷の下関へ帰って怖いもの知らずの村田恭介は漢方薬専門の薬局を開設しました。
 以来33年、平成17年1月現在、夫婦ともども54歳。同じ大学を卒業して漢方専門相談の仕事のキャリヤは同じですが、まつ子は風邪やインフルエンザの漢方相談が大の得意分野で、常連さんにはファンが多く、急性感染症の分野の相談能力は夫婦互角です。

 ともあれ、45年も漢方相談専門でやって参りますと、いつの間にかご相談をお受けする内容のほとんどが、いわゆる難病系統の方々が主体になっています。
難病とは文字通りの難治性疾患ですから、西洋医学治療で「緩解はあっても根治は難しい」という種類の疾患です。

 ただし、昔からの常連さんはその限りではなく、10〜20年以上前からの大の漢方ファンの方達で、あらゆる病気の相談を村田漢方堂薬局に来られる人達もかなりな人数おられます。
 いわゆる固定層の人々で、この方達からは常に多くの点で学ぶことが多かったし、今後も学ぶことの多い我々二人の師匠みたいなものです。
 10〜20年以上もお付き合いしますと、漢方の正しい使い方や基礎的な知識も自然身に付けておられますので、急性病であれ素早い対応で、大事に至りません。

 もしも御相談内容にわずかでも重大な疾患の可能性がある場合は、無理にでも病院検査を受けて頂きますが、当方の神経質で慎重な考えをよく心得ていてくれますので、よく納得して頂けるわけです。

 前置きが少し長くなってしまいましたが、これからなるべく具体的な話を順次してゆきたいと思います。
 また、書き足りないところがもしあれば、ご質問下さった方々の内容を参考にして、順次追加していこうと考えています。


注記!:漢方相談の実際は現在進行形のブログ
漢方と漢方薬の質疑応答集と村田漢方堂薬局の近況報告」にこそ、HPのようなお行儀ばかりでなく、本当のところをかなり詳細に書いています。
 何と言っても現実には、 お気軽やお気楽な御相談をもっとも敬遠しており、真剣で真面目な御相談しかお受けしていないのが実情です。(H18・11月20日記)


難病系統の漢方相談

 ここ十年以上は一番多いのが、癌・悪性腫瘍類含め、リウマチなどの各種膠原病や循環器系・呼吸器系疾患など、また喘息や重度のアトピー性皮膚炎まで含めると、最も多いご相談です。

 皆さん真剣ですから、当方の徹底的に考え込み熟考に熟考を重ねる姿勢に信頼を寄せて下さる方が多いのですが、中には却って「自信がなさそう」に見えるらしく、そわそわと迷い始められた場合、ご相談だけで終らせて頂いています。

 あれか、これかと当方が漢方薬の配合上のアドバイスに熟考を重ねること自体に不信感を感じられた場合、当方の不徳のいたすところと心得て、決して無理強いしてまでお出ししません。
 初めて来られた場合に、適切な配合をアドバイスするには、直ぐすぐにはできませんとお話して納得されていた方でも、イザとなると不安に思われる場合もあるわけですから。
 加えて、昨今の情報過多の時代、様々な情報に右顧左眄(うこさべん)しておられる方も大変多い現状です。

 しばらくは当方の漢方薬に頼ってみようと決意されている方は、10日から15日分程度のなるべく煎じない方法の漢方エキス製剤をお渡しし、しっかりと漢方薬のピントが合うまで、遠方の場合でもなるべく通って頂いていますが、余りにも遠距離だったり、病状が重く何度も足を運べない場合は、2回目からはメール相談や電話相談に移行する場合もあります。

 病院治療や諸検査は、必要なものは併行して受けて頂いています。
 合成医薬品の副作用で服用できない場合でも、諸検査だけは定期的に必ず受けて頂いています。

 多くの場合、このようにしてお互いの根気と努力が実り、お医者様に緩解状態を認めてもらえる方向に向かっていきます。
 


漢方相談を迷っておられる方

 村田漢方堂薬局では、迷っておられる方には、少し難しい書き方をしてしまったのですが、本サイトの「漢方と漢方薬の御案内」や「漢方薬局と現代社会」の二つのコピーをお渡しして、ご自宅でじっくり考えて下さい、ということで決して説得販売は致しておりません。

注記:本音を言わせて頂ければ、実際の所、迷って来られる方はアリガタ迷惑なもので、お互いに無駄な時間を浪費するもので、迷われている方に限って多大な時間を奪われる結果に大変困惑してきたのが実情です。
 それゆえ、ここ二十年近く、話だけ聞かせて欲しい、とか、ご相談だけお願いしたいのですが・・・という場合、実際に当方の漢方薬を熱心に服用されている方や、大の漢方ファンの常連さんたちに差し向けられるべき貴重な時間を浪費することを恐れ、すべてお断りしているのが現実です。H18・11月20日記)

 ましてや病院に行くのが面倒だから、という理由や、病院が怖いから、などの理由で漢方薬を求めて来られた初めての方の場合は、「漢方薬と現代社会」のコピーだけをお渡しして、病院に行くように説得して、漢方薬をお渡しすることは特別な例外がない限りはあり得ません。
(常連さんの場合は、適切な漢方薬をお渡ししつつ、病院での検査等が必要と判断した場合は、無理にでも行ってもらいますし、またそのアドバイスに従ってくれるのが常連さんの常連さんたる所以のように思っています。)

 「漢方薬局と現代社会」「漢方相談薬局と病院」「漢方と漢方薬の御案内」もお読み下さればさいわいです。

 ブログでは「漢方薬局『村田漢方堂薬局』(山口県下関市)のブログ」において、日々の村田漢方堂薬局の状況報告を行っております。